無限の可能性

以下、元の弾さんの話題に触発されて書きますが、元の話とは全然違うテーマです。

なぜなら「あなたたちには無限の可能性があります」と大人が言う時には「無限の可能性があるのですから、あなたが望む未来もその中に含まれています」ということを行間で主張しているからだ。

404 Blog Not Found:無限は君が思っているほど大きいとは限らない

弾さんのこの文章を読んで、なるほどね、と思いました。
次に結城は「わたし自身は《無限の可能性》って表現を使うかなあ」と疑問に思いました。で、検索検索。自分があまり無限の可能性という表現を使っていないことを知りました。見つけたのはこんな文章。

自分の力で歯を食いしばって進むのには限界がある。しかし、もし、本気で神さまに委ねることができたなら、ほとんど無限の可能性と力を得ることができる。

心が命じる正しいことに体が従わない

つまり、人間には使ってないんですね。なるほど。
ところで話は変わりますが、「無限」というと普通は「とっても多い」というニュアンスで使われますよね。でもKnuth先生の『コンピュータ科学者がめったに語らないこと』などを読むと、「有限」だって「とっても多い」んだぞということがよくわかります。有限を過小評価してはいけないのですね。
で、以下は宣伝。
無限を過大評価してはいけないという話題も出てくる『数学ガール』はそろそろリアル書店でも入手できるのではないかと思います。
ついでにこっちも宣伝。
『プログラマの数学』の最終章では加算無限の話も解説しています。カントール対角線論法や、実数がカウンタブルじゃないという話や、コンピュータの停止性問題の話なども。