書籍『CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー』

本書では法律や条令、行政指導といったものだけではなく、人のふるまいに影響を及ぼすすべてのことを「規制」と定義づけており、それらはインターネットの規制を考えるうえで重要だとしている。

インターネットでの禁止や抑止やコントロールに関する文章を読むときには、レッシグたんの「市場・規範・法・コード」の分類を頭に入れておくと整理がしやすくなります。

  • 「市場」によるコントロール : 売れるからその行動を取る。
  • 「規範」によるコントロール : コミュニティから良いこととみなされるからその行動を取る。
  • 「法」によるコントロール : 法で優遇されているからその行動を取る。
  • 「コード」によるコントロール : その「場」ではその行動しか取れないからその行動を取る。

商売人は市場によるコントロールをまず考え、道徳家は規範によるコントロールをまず考え、法律家は法によるコントロールをまず考え、プログラマはコードによるコントロールをまず考える。…というのは話を単純化しすぎかな。
というわけで、ネットイナゴ(?)問題を論じたい人の参考になるのでは…アマゾンへリンク。2001年の本ですけれどね。