「好きなこと」と「仕事」

好きなことを貫いている人の多くは、「してはいけない」ことをあるところで破り、そこで浮いた時間を好きなことに費やしています。そして自分の交換不可能な能力にどんどん磨きをかけています。

梅田望夫氏が言うように、好きなことを貫いて仕事にしていくためにはどのようにすればよいのか : 小野和俊のブログ

↑は小野和俊さん。
↓はMatzさん。

独自の価値観を持つ
自分が価値を見いだしたことへの努力を惜しまない

Matzにっき(2007-06-01)

ふむふむ。以下、だらだらと書きます。
結城も好きなことを毎日やっていますけれど、自分の場合には「好きなことを貫いて仕事にしていく」というのとは少しニュアンスが違うかも、と思いました。私はやりたいことがしょっちゅう変わるし、飽きっぽいので「貫いて」というのがまずできない。それから「好きなこと」はしているけれど「仕事」としてというよりは「アマチュアっぽく」やってる感じがいつもどこかでつきまとっています(それがいやなわけではない)。「好きなことをやって収入を得ている」とは思いますが、「私は、好きなことを貫いて仕事にしています」というのとは違う感じが(自分では)していますね。
逆説的に「仕事を好きになろうとしている」というのはある。もっと近いのは「自分がやっていることを好きになろうとしている」という感じ。うん、この調子でいろいろパラフレーズしてみよう。たとえば…

  • せっかくやるなら、納得のいくようにやろうとする
  • 大きなことも小さなことも、手を抜かないでやろうとする
  • 全体像をつかもうと思う
  • 本来あるべき姿をイメージする
  • 一見「無駄」に見える手間でも、あえてかける(手間をかけてみる)
  • 無理にオリジナリティを出そうとはしない。自分の気持ちにできるだけぴったり添うような仕事をすれば、ひとりでにオリジナルなものになると思っている。なぜなら、私という人間はもともと一人しかいないから
  • 嫌いなことはやらない。好きなことをやる。好きなことをやるにはどうしたらよいかを考える
  • 相手のことを考える。本を書くなら読者のこと。プログラムを作るならユーザのこと。これは「愛」というクラスのインスタンス
  • 仕事そのものを考えるだけではなく、仕事のやりかたを考える(なるほど、だから私は「○○の心がけ」という文章を書くのが好きなんだな)

書いていて、何だか支離滅裂な感じがしてきたなあ。まあいいか。送信送信。
追記:
結城さんの場合、「調べて書く|伝える」が「好きなこと」にあたるんじゃないかなと思ったり」というコメント。はい、そういうところはありそうですね。ただ、調べて書く部分はそれほどでもなくて、「考える種をどこかで見つけてきて自分であれこれ考えて、その確認のために調べ物をする」というパターンが多いように思います。歴史家のように、きちんと調べるというのはすごく苦手です。それから「本当は素晴らしいことだけど、これでは限られた読者にしか伝わらないかも」という状況に出会うともどかしくなるタイプです。デザパタ本はこのような自分の性格から生まれました。(^_^;
追記:

どんな仕事だって、はじめは片手間の手慰みから始まったのだ。

404 Blog Not Found:好きを仕事にするな、仕事を好きにしてしまえ

なるほど。確かにそうですねえ。『数学ガール』も最初は本にすることは考えていなくて、私の心に浮かんだまま、物語を書いていたのに、いつのまにか本というお仕事になってくれたんですものねえ…。「遊び」でも、ちゃんとやる…か。うーむ。

もともとは本にすることは考えていなくて、私の心に浮かんだまま、物語を書いていた

『数学ガール』出版記念インタビュー